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私は変われない、ソレが人間の宿命
ほとんどの全ての人が自分の意思を
超越したあるモノによって変われないでいる。
ズバリいいます。
一生をインストールされたプログラムで
お決まりの人生を歩みそして最期を迎える。
って聞いたら当然ながらショックですよね?
解けないプログラム
しかしそれは事実なのです。
もしもあなたが納得のいく満足な人生を
歩んでいないとしたら?
しょうがない、生まれだからなぁと
あきらめてある程度の人生を歩みますか?
それとも自分が変われないでいる
何かがあるということを
身をもって感じていますか?
もし少しでも、
なんとなくでも感じないのであれば
宿命ってやつは運命に変えられません。
何時まで経っても人は変わらないし
今の収入に不満があっても
今の生活から抜け出したくても
プログラムに阻まれ実現はしません。
それも特定の人や、
特別の環境の人ではなく
ほぼほぼ全ての人がです。
ぶっちゃけ人間ってやつは
脳も心も自分自身も
潜在意識が命令しない限り動けない
潜在意識は小さい頃にプログラムされ、
自分で気づくことはできない
それに気がつき、
目覚める方法を実行しない限り
自分の人生を歩めない。
大マジ
えっ、マジか?
そんな話ちらっとは聞いたことはあるけど
デマかと思ってたぞ、
その話早く教えろよ、
と思った方も多いと思いますが、
慌てないでその理屈を知ってください。
理解しない状態で
覚醒するテクニックだけを聞いてしまうと
同じことを繰り返し
自分も加害者になってしまう危険があるのです。
なぜそんなことを多くの人が身にしみて知らないのか?
まずはその理屈について説明いたします。
少し深ぼった話にはなるんですが
わかりやすく実体験も含めながらお話ししますので
最後までご覧くださいね
生きているのか?
生きているなら
この3つの質問を、
まだ自分自身に問いかけていますか?
それとも、もうあきらめてしまいましたか?
どうして自分は変われないのかな?
どうしてあの人みたいになれないのだろう?
同じ人間なのに、私にはできない、なぜこんなにも違うのだろう?
あなただけではありません。
同じようなことをして同じようなことを思う、毎日が繰り返し`
多くの人、つまりほとんどの人がそうです人間が変われない、
そして理想が達成できない理由
ズバリ、それは子供の頃から大人になるに従って、
疑いがなくなり抗えなくなる「あるもの」が
脳に深く刻み込まれているからです。
脳に刻み込まれた「当たり前」の正体
ちょっとふかぼりますね→
神経科学の研究によると、
人間の脳は0歳から7歳までの間は、
シータ波(4-8Hz)という
特殊な脳波状態にあります。
脳波とは脳が活動する時、
神経細胞が発する微弱な電気信号の波形です。
非常に活発な状態のγ波(ガンマ波)から
深い睡眠のΔ波(デルタ波)までの5段階あり、
シータ波(θ波)とは浅い睡眠状態に近く、
まさに寝落ちしようとするあの瞬間。
外部からの情報をなんの疑いもなく
受け入れやすい状態です。
この分野では有名なブルース・リプトン博士の研究では、
この時期に形成された信念や価値観は、
潜在意識の奥深くに保存され、
成人後の行動パターンの95%を支配する
と報告されています。
7歳までの教育が人生の行動の95%もですよ。
めっちゃ、やばくありません?
もうほとんどですよね。
7年間で人生が決まってしまう
ようなものですから
私たちの行動を支配しているもの、それは:
自分の中の常識 自分の中の当たり前
自分で思う「普通」という基準
そして、日常のほとんどの場面でその通りに選択し
疑いもなく行動している自分がいるのです。
覚醒しない限り
「あれ、どうして?自分って変だな、
なんでこんなことしてるんだろう?おかしいな?」
とは微塵にも思いません。
あなたは自分の行動を見てどうですか?
「当たり前」や「普通」に
疑問を感じたことはありませんか?
無意識のセルフトークの力
実は人間を動かしているのは脳内で発する無意識の言葉です。
大人になるまでに染み込んで、頭の中でいつもその通りに
流れている言葉があります。
全ては聞こえないほど当たり前になった脳の中の声、
セルフトークです。
いくつか例を挙げると
「こうするのが当たり前」
「これが普通だよね」
「常識だから」
「こうしなきゃ」
「普通の人間には無理無理」などなど
話は外れますが
「限界というから限界が出来上がるんだ、
できないと思えばできない」などの
成功法則本に書かれた言葉がありますが
実はそのとおりです。
言葉はそれほど強い影響力を持ちます。
認知行動療法の理論では、
人間は1日に約60,000回もの思考を行い、
その80%がネガティブで、
95%が前日と同じ内容だとされています。
ソレが言葉を伴うものだとすれば
想像するだけで自分が怖くなります。
えっ、毎日同じ思考を50000回も無意識に。
それも自分でネガティブなことをなんて思いました?
日常に潜む無意識のプログラム
インストールされたこれらの無意識のプログラムは、
実に細かなところまで浸透しています
- 食事の好み、食べる順番、食べ方
- 歯の磨き方からお風呂で体の各部位を洗う順番
- 服の着方、好み
- 人と話すときのコミュニケーションパターン
無意識の習慣
人間の行動の77%が無意識の習慣
によって決定されると言います。
例えばあなたは目玉焼きに何をかけて食べますか?
醤油?ソース?マヨネーズ?ケチャップ?塩コショウ?
多分親と同じものをかけて食べるのが当たり前になっていて
違うものをかけている友人を見ると違和感を感じるはずです。
つまり、私たちが「自分で決めている」
と思っている選択の大部分は、
実は幼少期にインストールされた
プログラムの実行に過ぎないのです。
自分に気がつかない限り、
私たちは同じ考え、同じパターンで動き続け、
当然いつまでも変わることはありません。
それが変われない理由です。
誰がどんなふうにインストールしたのか?
そのヒントが
あるジェンダーの告白
私を縛る母の呪縛
これは、あるジェンダーマイノリティの告白です。
自分が一般的な人とは違う人間であることに関して、
母は厳しくは言いませんでした。
自由にのびのび育ったと思っていました。時
折私のことに関して口を出すことはありましたが、
「まぁ、一般家庭ではよくあることだろう」と
受け流していたつもりでした。
成人して経済的に自立し、
さらに世界が広がった気がしていました。
しかし、なんとなく自分自身に母との繋がりというか、
縛り付けられる違和感がありました。
それがなんなのか?
ずっと気にはなっていました。
衝撃的な気づきの瞬間
それは、友人と結婚式に参加するための
服を買い物に行った際の会で、
衝撃的な気づきが訪れました。
皆さんは服や身の回りのものを買う時
自分で選び、好みのモノを買いますよね。
ワタシも自分の意志で選び
好みの服を買っていると思っていました。
アパレルショップで
もう服は決めてはいたのですが、
まぁ社交辞令で付き合ってくれた友人に
「これなんかいいんじゃない、どう思う?」と聞くと、
賛成してくれると思っていた友人から
意外な答えが返ってきました。
「いいとおもうけど、あなたにはもうちょっと明るい
というか、派手な色がいいんじゃない」と
派手な色の服を選んで持ってきてくれました。
「え~っこれ、少し派手かなぁ?」と、
その服を手にした瞬間のことでした、
心の中に声が響いたのです。
「この服を買ったら母ちゃんはなんて言うかな?」
「母ちゃんならどの色を私に勧めるだろう?」
え、え、え、何この声?なんでこんな声が聞こえるの?
衝撃と今までの違和感とが入り混じりました。
そういえば今までもそんなことを考えて
買い物をしていたような気がする。
自分は自分で選んでいたのではなかったのです。
母に縛られたまま生きていたのです。
洗脳という名の愛情
普通の人は自分の好きなデザイン、好きな色を買いますよね。
私もそう思っていましたが、違いました。
いつも買った後で「なぜこんな服を買ったのか」
と思う理由が、ここにありました。
結局、自分の好みの服ではなく、
母の気に入るような服を買ってしまう。
その声が教えてくれました。
母に縛られていることへの気づきと自分への認知です。
着るもの、食べるもの、住むところ、つまり衣食住。
その他の選択すべてが母に縛られたまま生きていたのです。
愛着理論の第一人者である
ジョン・ボウルビィは、幼児期の親子関係が
成人後の対人関係や自己認識に影響を与える
と述べています。
あなたはそういうことはないですか?
親の影響パターンを理解する
カーリングってご存じですよね。
選手が思った方向へストーンを動かそうと手を施します。
擁護者・保護者としての親は、子供に苦労させないようにと、
まるでカーリングのような行為を施します。
例えば、親が厳しい人だったとします。
その子供は無意識の領域で
「怒られないようにするには?」
「気に入られるようにするには?」
という思考パターンが働き出し、
行動のすべてがその親のカーリングのような
規制により制限されます。
逆に、親が優しくあまり怒らない人だったら、
「自分の自由な意思でどうすれば快適に過ごせるか?」
が基準となります。
心理学者が提唱した養育スタイル理論では、
親の養育態度を「権威的」「権威主義的」「放任的」
「ネグレクト的」の4つに分類しています。
研究によると、
権威的養育(高い要求と高いサポート)を
受けた子どもは最も健全な発達を示し、
権威主義的養育(高い要求と低いサポート)を
受けた子どもは従順だが自主性に
欠ける傾向があることが分かっています。
世代間伝達の科学的メカニズム
エピジェネティクスという学問があります。
カンタンにいうと
思考により遺伝子が変化してしまう。
え?考え方で遺伝子が変わってしまうの?
と思われるかもしれません。
エピジェネティクス研究の進歩により、
トラウマや行動パターンが遺伝子の発現を変化させ、
世代を超えて継承されることが明らかになってきました。
これは遺伝子そのものの変化ではなく、
遺伝子の「スイッチ」の状態が
親から子へと引き継がれる現象です。
そこから抜け出し自分を変える方法
親のプログラムを超越する決断
親は正しいのです。
親と同じ人間を作るのであれば、
正しいことを言っているのです。
しかし、あなたに問いかけます:
親と同じになりたいですか?
同じレベルで生きていきたいですか?
同じ程度の人間になりたいですか?
そうなりたいのであれば、
親が言っていることは正しく、
親の言う通りにするべきです。
しかし、親以上な存在になりたいのであれば、
自分で自分を変えていくことはできます。
神経可塑性:脳は何歳からでも変わる
いったんインプットされた情報はなかなか、
容易い方法では変化しないどころか、
脳は変化を嫌います。
しかし朗報があります。
脳科学の進歩により、
脳の神経可塑性という特性が
明らかになりました。
これは、脳が年齢に関係なく
新しい神経回路を形成し、
既存の回路を再編成する能力のことです。
前置きが長くなりましたが、
ここからが本題です。
まず準備運動をしましょう。
自分に意識を戻す
マインドフルネスの一種です。
ゆったりと目を閉じて椅子に座ります。
そしてまず、手がここにある感覚を戻してください。
普段の自分は手がどこにあるか?足がどこにあるか?
体や自分がここにある、という感覚を忘れて生きています。
手を軽く握ってみて感覚を取り戻す
足を少し動かしてみて感覚を取り戻す
体に意識が入る感覚をイメージしてみて
さぁ、スタートです。
変化のための5つのステップ
ステップ1:気づき
まず、自分の無意識のパターンに
気づくことから始まります。
日々の選択において「これは本当に自分の意思か?」
と問いかける習慣をつけましょう。
答えは出なくても構いません。
とにかく質問してみる。
ステップ2:観察
感情や思考をジャッジすることなく、
客観的に自分を観察します。
マインドフルネス瞑想の研究では、
この観察する能力が前頭前野を活性化し、
感情の制御能力を向上させることが分かっています。
マインドフルネスは
難しく考えず自分の今を感じることです。
ステップ3:質問
「なぜこう感じるのか?」
「この信念はどこから来たのか?」
「これは事実か、それとも思い込みか?」
と自分に問いかけます。
大事なことは
無理やり答えを出そうとしないこと
ステップ4:選択
古いパターンを手放し、
新しい選択をする意識的な決断を行います。
ステップ5:実践
新しい行動パターンを繰り返し実践し、
脳に新しい神経回路を形成させます。
ウィークリーチャレンジ
毎週、少しでも小さな「普通とは違う選択」をしてみましょう:
- いつもと違う服を着る
- 新しい料理に挑戦する
- 違う道を通って帰宅する
- 普段話さない人と会話する
これらの小さな変化が、
脳に新しい神経回路を作り、
変化への抵抗を弱めていきます。
月次レビュー
月に一度、以下の質問に答えてみましょう:
- この1ヶ月で、どんな古いパターンに気づいたか?
- どんな新しい選択をしたか?
- 最も成長を感じた瞬間はいつですか?
- 来月挑戦したいことは何か?
サポートシステムの構築
変化の旅路は一人で歩む必要はありません:
- 信頼できる友人やメンターなど、
自分の変化を支援してくれる人との
関係を大切にしましょう。 - プロフェッショナルなサポート
必要に応じて、カウンセラーや
セラピストのサポートを求めることも重要です。 - 同じ志を持つコミュニティで自己成長に
取り組む人々との繋がりは、
モチベーションと勇気を与えてくれます。
終わりに:新しい自分への旅立ち
母の呪縛から解放されることは、
母を否定することではありません。
それは、母から受け取った愛を認めながらも、
自分自身の人生を生きる勇気を持つことです。
神経科学者のリック・ハンソン博士は
「体験されたことは脳を変える」
と述べています。
つまり、私たちが意識的に選択し、
体験することで、
文字通り脳を再配線することができるのです。
あなたの人生はあなたのものです。
遺伝子やトラウマ、親の価値観に
支配される必要はありません。
科学が示すように、
人間には驚くべき可塑性と
変化の力が備わっています。
今日から、小さな選択を
意識的に行ってみてください。
その積み重ねが、やがて大きな変化となり、
真の自分を生きる人生へと導いてくれるでしょう。
最初の一歩は、
この瞬間から始まります。
あなたは、どんな選択をしますか?
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